【まとめ方無料ダウンロード】小学生の昆虫観察:自由研究のレポート

小学生の「夏休みの自由研究」の定番で登場するのがカブトムシやクワガタなどの昆虫を扱った題材です。
今日は昆虫観察を行う際のポイントと、観察後の調べもの(研究)の進め方の例を紹介します。
屋外で昆虫観察をし、その後調べものをする、つまり昆虫採集をしない場合を想定しています。
昆虫採集や昆虫の飼育記録ではありませんが、まとめ方の一部は参考になると思いますので、是非ご一読ください。
当記事後半では、我が家に現れた巨大な南米マイマイの写真を載せています☆
子供と楽しむ面白い自由研究:昆虫の世界を学ぼう!
◆目次【本記事の内容】
【無料ダウンロード】昆虫観察のまとめ方 / レポートひながた
まずはじめに、昆虫の研究レポートのテンプレート↓を開いて、ドキュメントに目を通して下さい。
実際に昆虫観察をはじめる前に、どんな風に結果をまとめる必要があるかを知っておいた方が、作業が効率良く進みます。
以下、PDFファイルのページごとに簡単に補足説明をしていきます。
2ページ目
- 昆虫の写真を撮影し、印刷して貼り付けます。
- 名称や大きさの基本情報を記入しましょう。可能であれば、定規を使って体長や胴幅を測ってみましょう。触っても害のない昆虫であれば体重を測ることも可能ですが、昆虫の体重測定には通常、電子天秤や電子はかりが必要になります。また昆虫の長さの測定にはノギスが使用されることが多いです。
↓こちらがノギスと呼ばれる工具です。日曜大工を行うお父様方の必需品☆デジタルのノギスを使われる方も多いです。
3ページ目
- 引き続き基本情報を記入します。好きな食べ物については図鑑やインターネットで調べましょう。
- 見つけた昆虫について、どんな質問があるか、お子さまに聞いてリストを作って下さい。子供は好奇心が旺盛なので、様々な質問が出てくるはずです。「オスとメスの違いは何?どうやって見分けるの?」「夜行性、それとも昼行性(ちゅうこうせい)?」「天敵はいるの?」などなど。
4ページ目
- 前ページに続き、質問を書き込みましょう。列挙した質問を合計で3つになるように絞り、答えを本やインターネットで調べましょう。
- 文章や絵を使って調べて分かったことを記入します。
5ページ目
- 同じ昆虫でもいろいろな種類が存在します。国内の異種の分布を調べるのも面白いですが、あえて世界の異種を扱ってみました。本やインターネットで異種を調べてみましょう。(※一教育者の意見に過ぎませんが、私は子供の年齢が低い内から「世界」の感覚を掴んでもらうことを大事にしています。)
- 世界地図に色えんぴつを使って分布を表示します。
- 最下部の空欄の四角いスペースには写真を印刷して貼るか、絵を描きましょう。
6ページ目
- まとめとして、昆虫観察と調べもの(研究)をした感想を書きます。調べものを通じて今まで知らなかった新発見があったはずです。昆虫をはじめ発見したときに感じたことと、その後に調べものをしてから感じたことを比較するのも面白いです。
↓お子様たちの好奇心とやる気を更に搔き立てたい親御さまにおススメ

LEDライト付 スマホのカメラが顕微鏡に 60倍 クリップ式 スマホ用 マイクロスコープ 拡大鏡【YDKG-kd】【smtb-KD】[スマホ][iPhone・ipad][定形外郵便、送料無料、代引不可]
昆虫探し・観察をする際の注意点
昆虫探しをする時間帯
夏の日中は日差しが強いため、早朝出かけるか、夕方に出かけるのが理想的です。
日中に出かける場合は、
- 日焼け止めを塗る
- 帽子をかぶる
- 薄手の長袖、長ズボンを着用する
- 水分補給がいつでもできるように水筒を持ち歩く
などの紫外線・熱中症対策を忘れずに。
場所によっては、虫よけスプレーも必要になります。
カブトムシやクワガタなど、はじめから「夜行性の昆虫を見つける!」と決めているようであれば、暗くなる7・8時頃に出かけましょう。
懐中電灯が必須になります。
↓手が自由になるため、私たち冒険家族が重宝しているのはヘッドライトです
知識がない昆虫や植物はむやみに触らない
私たちは南米在住であり、図鑑にも載っていないような動植物を目にするのは日常茶飯事のことです。そのため、子供たちにはくどい程「触る必要がないのなら、動植物には素手で触れないように」と伝えています。毒性には見えないものが毒を持っている可能性があるためです。
私自身、猛毒ヘビの体験談でご紹介した通り、サンゴヘビで散々な思いをしたので、子供たちに威張れる立場ではありませんが…
昆虫採集を含め、昆虫を触る必要がある際には手袋を使用しましょう。
↓林などに入る場合は、軍手よりもゴムコーティングされたものがおススメ
自然にやさしく
昆虫採集をして家で昆虫を飼育してみるのが悪いとは言いません。
しかしやはり昆虫を飼育すると決めたのであれば、子供たちには、本来は自然の中で自由に生きている昆虫を「一時的にありがたく借りているんだ」という感覚で育ててほしいな、という思いがあります。
子供は親の口から出る言葉よりも、行動から学ぶことのほうがはるかに多いです。
是非、私たち親の世代が自然を大切にする姿を、次世代を創る子供たちに見てもらいましょう。
アフリカマイマイならぬ、南米マイマイ
長男と共に我が家に訪れた「南米マイマイ」をテーマに昆虫リサーチ(研究)を行いました。
私たちが住むのは南米のコロンビア共和国です。
ワールドカップで2度日本の対戦国になった国なので、国名に聞き覚えがあるかもしれません。
この地は、日本では絶対に出会うことのない動植物で溢れています。
まずはこちらの写真をご覧ください↓
雨上がりの早朝、玄関の扉を開けたら、駐車スペースに巨大カタツムリを発見。
あまりに大きいので、はじめは近所の子供のいたずらで、石が置いてあるものだと思ったほど。
体長約17センチ。
カタツムリを動かして、違うアングルでもパチリ↓
勿論手で触っていません。写真に写っている黄色い厚紙を使いました。
こんなに大きなカタツムリを人生初めて目にする息子たちと私は、大興奮。
しかし、アマゾン密林(ジャングル)で育った夫は、実に冷静な口ぶりで、
「寄生虫を持っている可能性が高いから絶対触っちゃダメだよ。
這った跡を触るだけでも何かに感染する可能性があるから注意しろよ。」
とだけ言い残して仕事に出てしまいました。
コロンビア国内ならどこででも出会える、コロンビア人にとっては、特に珍しい訳ではないカタツムリのようです。
でも息子たちと私には勿論大事件な訳でして…
早速インターネットで調べることに。
巨大カタツムリの種、と検索をかけて真っ先に出て来るのがアフリカマイマイ。
こちら↓

画像:Sophia Nel
なんとアフリカマイマイは沖縄をはじめとして日本にも生息しているとのこと。
更にアフリカマイマイを食べる・食べない、バラエティ番組で取り上げられたなどなど、多種多様な情報が出て来ます。
私はアフリカマイマイの存在すら、今まで知りませんでした。
しかしアフリカマイマイは、我が家にやって来たカタツムリと大きさは同じでも、殻の色が明らかに異なります。
言語を変えて情報を検索し直すも、インターネットはアフリカマイマイの情報ばかり。
アフリカマイマイは、相当、世界的な嫌われ者のようです。
何せ「世界の侵略的外来種ワースト100」入りしていますからね。
更に検索を続けること、約2時間。
出て来た論文も一応目を通した上で分かったのは、
簡単に言うとアフリカマイマイの南米版、のようです。
少々脱線しますが、インターネット上で南米の動物の正確な情報を見つけるのは、実に難しいのです。
この情報不足が、南米諸国の研究費不足の問題なのか、世界的に南米の動植物の研究が注目されないのか、単純に動植物の種類が多すぎるだけなのかは私には分かりません。
今回は、同じ(に見える)カタツムリの写真を見つけるまでに1時間もかかってしまいました。
こちらがリサーチ結果:
英語でアフリカマイマイは「巨大アフリカ産陸産カタツムリ(giant African land snail)」 学名 Achatina fulica
我が家にやって来たカタツムリは「巨大南米産カタツムリ(giant South American snail)」 学名 Megalobulimus lorentzianus
※ちなみに、インターネット検索では Megalobulimus lorentzianus の日本語名は見つかりませんでした。
長男は、あまりにインターネット検索がヒットせずに、情報収集を途中放棄。
代わりにアフリカマイマイに興味を持ちはじめ、読みふけっていました。
我が家にやって来た「南米マイマイ」は、インターネット上でも寄生虫を持ち得ている可能性が高いと書かれていたので、長男が写真撮影をし終えたと同時に、少し離れた湿った空き地に移動しておきました。
時間をやたらかけた割りには、これと言う情報が集まりませんでしたが、
- 写真付きの感想文が書けたこと
- リサーチはやたら地味な作業になり得るのだという認識を得たこと
- 結果的にアフリカマイマイについて詳しくなったこと
により、長男の昆虫リサーチは合格としました♪
それでは、読者のみなさまも、親子で楽しく昆虫の自由研究課題に取り組めることを願って。
自由研究課題を他にもお探しでしたらこちら↓