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【1日でできる自由研究】小学生・中学生向け☆簡単で面白い吸水実験

2019/07/22
 
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ただ今、私たちがホームスクーリング(家庭学習)で取り扱っているテーマは植物

「植物は根から水を吸い上げて、その水を上へ上へと植物全体に行き渡させている」

ことを実際に目で確かめてもらうために先週、セロリの吸水実験を行いました。

 

ここで紹介するように、根を切り落としたセロリの葉柄(ようへい)を使用すると、1・2時間もすれば吸水の様子を目で確かめることが可能になります。

 

ようへい??

 

はい、こちらが、当吸水実験に必要になるセロリの葉柄です↓

セロリの葉柄

「あぁ、セロリの茎のことね?」

いいえ違います。

セロリの茎は別に存在していて、私たちが日ごろ食べるセロリの部位は、正しくは葉柄と呼ばれます。

「いやでも、料理のレシピでも『セロリの茎』という表現をしているけれど…」

その通り。

セロリの葉柄を茎と呼ぶのは間違えであり、インターネット上でも間違った名称が定着してしまっています。

 

さてここまで読んで、セロリの茎のことが気になってしまった方は、先に葉柄(ようへい)と茎の違いについてをお読みください。

説明は後回しで!という方は、早速、実験手順に進みましょう♪

 

 

♦目次【本記事の内容】

 

子供と楽しむ簡単で面白い自由研究:セロリの吸水実験

 

用意するもの

  • セロリ 2本 (※セロリ以外の植物についてはこちらを参照)
  • コップ、または花瓶 2つ
  • 液体状の食用色素、または食紅 2色
  • カッターナイフ

 

↓ウィルトン社の液体色素(液体着色料)は「少量の使用で発色が良い」として海外では人気のブランドです

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WILTON(ウィルトン)

 

 

下準備

  • セロリは、根に近い方から2センチ程度の箇所を切り落としておく。(時間短縮のため)

 

留意点・コメント

  • 着色料は、色が鮮明である赤や青がお勧め。ちなみに、絵の具での染色は不向き。
  • セロリ以外では、小松菜や白菜、白い花(ホウセンカ、菊)、アスパラガスを使っても、当実験が行える。
  • 根がある状態で野菜/花に着色水を吸水させるのは吸水実験として誤り。根は切り落とす。根はフィールターのような役割をしており、植物が必要とする水と栄養分だけを吸収する。そのため、根自体が染色されても、植物そのものは染色されない。染色が観察された場合は、根以外の、例えば植物にできた切り傷などの経路によって染色されている。

 

手順

1. 水を入れたコップ(または花瓶などの容器)2つに、それぞれ、異なる2色の食用色素を数滴たらす。

水に色をつける

 

2. セロリをそれぞれのコップに入れ、直射日光の当たらない場所に置く。

セロリを水につける

 

3. 実験開始直後は30分ごと、開始数時間後は1時間ごとに、セロリの色合いの変化を観察する。

 

 

実験結果

こちらが一晩、セロリを着色水に付けた結果の画像:

染色されたセロリ

 

葉だけのクローズアップ画像:

染色クローズアップ

 

一見すると、赤い着色水の方がはっきりと吸水の様子が観察できるように見える。

しかしこの結果は、もともと使用したセロリの色合いの違いである可能性が高い。(つまり、赤い着色水に使用したセロリの色が、青い着色水に使用したセロリの色よりも若干薄かった。)

↓画像は計4枚です。横にスクロールしてご覧ください。

 

カッターナイフで葉柄を横向きに切った画像:

葉柄横断画像

 

こちらが葉柄の、葉に近い側の切断面:

葉柄横断画像2

※染色されたのは維管束(いかんそく)

 

そして、息子が葉を裂いてみたところ、運良くきれいに、表皮が染色された具合が観察できた:

※顕微鏡が使える環境にあれば、この表皮を使って気孔が観察できる。

 

 

 

葉柄(ようへい)と茎の違いについて

私たちが通常当たり前のように「セロリの茎」と呼んでいる部位は、正しくは「セロリの葉柄(ようへい)」と呼ばれます。

英語ですと、Stalk(ストーク)=茎ではなく、Petiole(ペティオー)=葉柄です。

 

次のバラの絵をご覧ください。

葉柄の図解説明

図の通り、茎と葉をつなぐ柄の部位を葉柄と呼びます。

では、私たちが普段食べている部位が葉柄だということは分かったけれど、

セロリの茎は一体どこなのか?

と疑問に思いますよね?

 

茎の写真をお見せする前に、まずは、セロリが畑に耕されている状態をご覧ください。

セロリの根

 

スーパーで陳列されているセロリは、根を切り落とした状態ですね。

 

※蛇足ですが、主にヨーロッパで古くから食べられている「根セロリ(セロリアック)」は、当写真に写っている通常のセロリとは別品種であり、根菜です。日本でも根セロリが広まっているようなので、念のため。

 

この耕されたセロリを放置しておくと下の画像のように↓、沢山の花をつけた大きなセロリの植物に育ちます。

花と種をつけたセロリ

画像提供元:MOTHER EARTH NEWS(英文)

 

驚くことに、私たちが日頃食べているセロリとは、この大きく育つセロリの植物の足元にできる葉柄なのです。

 

さらに詳しくセロリの茎と種を付けた状態をご覧になりたい方は、CaliKim29 Garden & Home DIYさんのYoutube動画 How to Grow Celery the Easy Way From Organic Store Bought Celery の1分9秒~1分17秒をご参照ください。

翻訳タイトル:オーガニック野菜売り場で購入したセロリを簡単に自家栽培する方法

 

Youtube動画のスクリーンショット

動画のスクリーンショット:セロリの茎がはっきりと見えます

 

当動画では、スーパーで購入するセロリを使ってセロリを自家栽培する方法を英語で説明していますが、その前振りで、セロリの植物を放っておくとどうなるかを1分9秒~1分17秒で見せています。

上のスクリーンショットの画像でも、私たちが食用しているセロリは、茎の足元に存在していることが確認できます。

 

 

感想

息子は、2色に染まったセロリを見て、大満足。

植物が水を吸い上げる経路が、当実験のお蔭ですんなりと理解できたようです。

一方私は、セロリについてサクッと下調べしようとしたつもりが、驚きのセロリの「茎」についての新事実発覚のため、セロリについて半日情報収集する結果に (゚ー゚;A

お蔭でセロリに愛着が沸き、これからセロリを題材にしたアートにも取り組んでみようと思っています。どうぞご期待ください☆

 

 

自由研究課題を他にもお探しでしたらこちら↓

【保存版】小中学生向けの自由研究課題を紹介☆1日でできる課題多数

 

【参考にしたサイト】Celery – Stems, Stalks or Sticks? (Garden Rant):英文のみ

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